「NARUTO」にてナルトの1つ歳上の日向ネジは周りからは天才と称され、ナルトの仲間として数々の活躍を遂げますが、ネジとは一体どんな人物なのでしょうか?
ネジのことが大好き、よく知っている方も多いと思いますが、改めてネジの性格や人間関係、名台詞や名シーンまでご紹介したいと思います。
日向ネジの基本情報
名前 | 日向ネジ |
性別 | 男 |
所属 | 木の葉の里 |
年齢 | 13歳→17歳 |
身長 | 159.2cm→172.1cm |
誕生日 | 7月3日 |
声優 | 遠近孝一/根元圭子 |
日向ネジの特徴
ネジは幼少の頃から長髪で、後ろの方で軽く髪を結っています。前髪は長く左右に分けており、触覚のようになっております。木の葉の忍びである証は文字通り額に当てています。その額当ての下には、日向家の分家の者であるという証の呪印があります。
周囲よりネジの才能と実力を高く評価されていて、第1部では「日向始まって以来の天才」「木ノ葉の下忍最強の男」と称される程で、父からは宗家の子として生まれさせたかったと嘆かれていました。
下忍の時には木の葉の里の第3班、別名ガイ班に属し、ロック・リーとテンテンと先生であるガイとフォーマンセルで任務につきました。主人公のナルト達の世代よりは1期上で、かつ歳も1つ上です。第2部では、ナルトが修行している内にいつのまにか上忍にまで昇格していました。
設定では好きな食べ物はにしんそばで、嫌いな食べ物にはかぼちゃという意外な一面もあります。好きな言葉は飛躍、趣味は瞑想というネジらしいと思えるところもあるようです。
日向ネジの性格
ネジは常に冷静沈着で、いつも先のことを考えて動くタイプです。表情も起伏も他のキャラクターに比べると少なく、ふざけたり遊んだりということをしない真面目な性格です。同班のガイやリーがすぐに無理なことをできると言わんばかりに主張しますが、そんな時も冷静に対処することができ、また簡単に流されることもありません。テンテンと共にガイ班ではツッコミを担当します。
当初は日向家の分家という存在や、宗家であるにも関わらず大して強くもないヒナタに強い憤りを感じていました。それは4歳の時、父が日向家当主のヒアシの身代わりとして殺されてしまいました。そこはさから宗家の人間や才がありながら分家に生まれた自身の運命を恨むようになりました。また、ネジ自身より実力が大きく劣る者を「落ちこぼれ」として見下すといった冷酷な性格になりました。
しかし、中忍試験の際にヒアシから父が死んだ本当の真相について明かされます。父のヒザシは殺されたのではなく、自分の意思で身代わりになったことを直筆の手紙から知りました。そこから運命に逆らえるということを知り、ヒナタや周囲に対しても以前より優しい性格に変わりました。
日向ネジの能力
ネジは3代瞳術の1つである「白眼」を極めて有効に使うことができます。ネジの白眼はチャクラが流れる経絡系のみならず、チャクラを体外に放出する穴である点穴でさえ見切ります。そこを柔拳で的確に突くことによって敵のチャクラの流れを絶ってしまえます。
これを活かした戦法もあり、鬼童丸との戦いではあえて攻撃を食らうことで相手から放たれるチャクラの糸に自分のチャクラを逆流させています。また自分の使える普通の「柔拳」だけでなく、本来であれば分家には知られていない奥義「八卦掌回天」や「柔拳法・八卦六十四掌」を、ネジの才能と独学で会得しています。
日向ネジの弱点
ネジはとても賢く、体術や忍術や日向家に継承される白眼を使いこなすことができますが、その白眼にも弱点が存在します。360度のあらゆる方向をも見通すことができると思われていましたが、実は死角がありました。ネジのうなじの下の方にある背中の1点への方向だけはどうしても見えないようです。それをカバーする為に回転することで死角を無くすという技を生み出しました。
しかし、回転技である「八卦掌回天」を使えない場面では弱点はただ弱点のままでありました。それを音の4人衆の1人である鬼童丸には悟られてしまい、死角からの攻撃を受けてしまいます。
逆にネジは敵が自分の死角にしか攻撃をしないことを逆手にとって、わざと攻撃を受けました。鬼童丸は体液とチャクラを練った糸を、死角に放つことでネジに貫通させましたが、ネジはその糸を使ってチャクラを流して鬼童丸を攻撃して撃破しました。
日向ネジの家族
ネジの家族及び一族は、作中に複数登場します。ネジよりも先に登場し、日向ヒナタは1つ歳下でネジの父の兄の子でいとこになります。他には作中の時系列では既に死んでしまったネジの父のヒザシ、その兄のヒアシがいます。ネジ自身には兄弟はいないようです。
ネジは代々「白眼」という能力を持つ日向一族の1人ですが、ネジの血筋は分家に当たります。理由は、ヒザシが次男であった為、父の兄でネジの叔父にあたる日向ヒヤシが本家を継ぐことになりました。
日向ネジとうずまきナルト
ネジは下忍時代に、ナルトと共に因縁がありました。それは中忍試験の予選の時にヒナタのことをひどく見下すような言葉をかけたからです。ナルトは自分自身が似た経験をしていたので、あまり言い返せないヒナタの代わりに腹を立てていました。
中忍試験の本戦では、そんな2人が本気の対決をします。当時の下忍で最強とされたネジとかつて落ちこぼれと言われたナルトでは、多くの人がネジに賞賛があると思っていました。
しかし、ナルトが粘り強くネジの裏をかき続け、1枚上手にいたことでナルトが勝利しました。最後の決め手となったのは、ナルトが最も苦手としていたはずの影分身の術でした。それを知ったネジは、人は努力で変われるということを知りました。これ以降はナルトとは和解しています。
日向ネジの最後
物語の後半、第四次忍界大戦の最中にネジは突然の死を迎えます。マダラとオビトが口寄せして復活させた十尾の攻撃がナルトを襲いました。ナルトを庇おうとしたヒナタを更に庇う形で、白眼を使って攻撃を自身に受け、致命傷となり死んでしまいました。これからの活躍が期待できただけにとても残念で悲しい出来事でした。
下忍時代には全く仲良くもなく、ネジが下にばかり見ていた2人を身を捧げてまで助けるという行動は、ネジが当時より心も大きく成長したことを表しているのではないでしょうか。
「BORUTO」での日向ネジ
ネジは「NARUTO」において死亡してしまったので、その後の姿で基本的には、他の当時人物達と一緒に「BORUTO」に現れることはありません。ただし、ネジが現わるシーンが既にあります。
アニメの130話にて、敵の策略によってボルトとサスケが過去の木の葉の里に飛ばされてしまうという話です。ボルトはネジのことを聞かされて知っており、ここで夢の共演が果たされました。このまま「BORUTO」が長く続いていけば回想の中だけでも登場するシーンがあるかもしれません。
日向ネジの声優
ネジの声優は2人います。それは幼少期と第1部からの通常時の時で声の担当が分かれています。幼少期の声は、根本圭子さんです。
事務所は81プロデュースで千葉県出身の方です。代表作は「ロックマンエグゼ」シリーズのフォルテ、2007年の「BLUE DRAGON」のシュウなどがあります。「NARUTO」ではネジの幼少期以外な主な役としてシズネがあり、他にもトントンやソラの幼少期の声も務めていました。
メインのネジの声は、遠近孝一さんです。東京俳優生活協同組合に所属し、大阪府生まれの声優兼ナレーターの方です。
代表作はアニメでは、1996年「勇者司令ダグオン」の大堂寺炎ことファイヤーエン、2000年「デジモンアドベンチャー02」のホークモンやポロモンなど、2003年「探偵学園Q」の天草流があります。ゲーム作品では、「グローランサー」シリーズのゼノス・ラングレー、「江戸川乱歩の怪人二十面相DS」の怪盗二十面相があります。他にも特撮のレンジャーシリーズの敵役をいくつも演じました。
日向ネジの名台詞・名シーン
ここでは、ネジの名セリフや名シーンについて解説させていただきます。
「人は決して変わることなどできない。落ちこぼれは落ちこぼれだ……その性格も力も変わりはしない」
最初の中忍試験でヒナタと戦った時の台詞です。この時のヒナタは自分から主張することが得意ではなく、同じ白眼や柔拳を使ってもネジと同等に渡りあえることもなく、ネジにとっては自分よりも弱い相手でしかありませんでした。また、宗家なのにその程度の実力しかないヒナタに憤りを感じていました。
「人生は変えようのない運命に支配されている」
ネジは、自身がどんなに頑張っても宗家にはなれないことと重ね合わせていました。また、ネジの父もその逆らえない運命によって、ただ次男であるというだけで呪印をつけられて殺されたのだと思っていました。そして、自分も分家である以上は定められた運命からは逃れられないのだと達観していました。子供ながらも日向家の宿命を悟っていたネジの名台詞でした。
「お前に、天才だと……言われたからだ……」
ネジの名言中の名言であると共に、ネジの最後に残した台詞でもあります。自分の身を呈してまでナルトを敵の攻撃から庇い、ナルトから何故そんなことをしたのかと聞かれた返答でもありました。
あまりにも突然の出来事でしたが、この時には恐らくネジは同じように自身の身を捧げた父のことを思い出して安らかに眠ったのではないでしょうか。
ネジは精神・肉体とも強くなったナルトの永遠のライバル!
努力もきちんと行う天才肌のネジは、自分よりも弱い者を見下すといった冷徹な性格の持ち主でしたが、ナルトによって変わりました。それからは仲間と以前よりも打ち解けられるようになりました。
最後には、ネジは当初は仲の悪かったナルトを救う為に身を投げ出して死んでしまいました。そんなネジは「NARUTO」を知る多くの人々の心に残っているのではないでしょうか。
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